経営支援型 税理士事務所  税理士法人ブラザシップ

お知らせ

コラム

2021.04.23

【経営コラム】大公開!組織力を高める分業の仕組み

弊社代表松原が会計人向けニュースメディア「KaikeiZine」にて連載をしているコラムを掲載しております。


前回は、私たちが経営支援型会計事務所として、お客様の期待に応え、かつ個人の強みを発揮して組織力を上げるために分業体制をとっていることをお伝えしました。
今回は、具体的に各階層が担っている役割についてです。

私たちの組織は、担当者、アシスタント、財務支援部(パートさん)の3層で成り立つチーム制をとっています。各自が役割を分担し情報を共有しながら、顧問先への価値提供を最大化しています。それではそれぞれの役割を見ていきましょう。

担当者の役割

まず担当者の役割です。税務業務ですが、顧問先社長との面談、税務申告書作成、高度な税務の質問に答える、が主な仕事です。逆に言うとそれ以外の業務、例えば領収書貼り、記帳代行、残高照合、簡単な質問への回答などは、新人に教育目的で一時期やってもらうことはあるかもしれませんが、基本的に担当者は行いません。こうして時間を確保し、付加価値の高い仕事に取り組んでくれています。

税務業務以外としては、財務をベースにしたコーチング型の経営支援、資金調達支援、freee導入支援、ビジネスマッチング、M&Aのデューデリジェンスなどを行っています。営業も全ての担当者が行います。といっても飛び込みやテレアポなどのストレスの高い営業ではなく、いかに紹介をもらえるようにするか、自社サービスの価値を認知してもらうかを考える頭を使った営業です。

担当者は、中小企業の経営支援をやりたいメンバーで構成されています。税務業務やバックオフィス業務を分業することによって、経営支援などの付加価値の高い業務に集中できる環境を整えています。

担当者は、手を動かすよりも頭を使う仕事です。私たちは、長時間労働して量をこなすことを良しとはしていません。担当者は時間でカバーするのではなく知恵が求められます。実際に、私たちの事務所に転職してきたメンバーが、「転職して労働時間はかなり短くなったが、脳に汗をかくようになった」と言っていました。

経営支援は税務業務と異なり明確な答えがありません。顧問先の社長と同じ船に乗り、ともに悩み、不安を抱えながらも成果を出していく仕事です。

それ以外に個人の得意分野を活かして、マーケティング、業務の標準化、社内のIT化、品質管理などのプロジェクトを担当してもらっている人もいます。

このように担当者は、税務、コンサル、営業、サイドプロジェクトなど幅広く、かつ高度な仕事をしてくれています。皆プロ意識が非常に高く、経営者と同じ目線で仕事ができるメンバーです。

財務支援部の役割

次に財務支援部(パートさん)の役割です。会計事務所の細々としたさまざまな業務をしてくれています。例えば、記帳代行、残高確認、データのインポート、数字の整合性確認、書類の下準備や整理などです。

財務支援部は、ほぼ全員が子育て中の主婦で構成されています。以前は会計事務所経験者が多かったですが、現在は未経験者を積極的に採用して教育しています。お子さんが小さいのでワークライフバランスを重視されていますが、正社員と変わらないくらい責任感が強い方ばかりです。

会計事務所の仕事は、お金がからむことから正確性が求められます。また私たちの事務所は、常に建設的な意見が飛び交うため、税務業務のやり方やITツールもよく変わります。これに柔軟に対応してくれており、能力の高さにいつも驚かされます。財務支援部の皆さんなくして、私たちが顧問先に安心と感動を提供することはできません。担当者、アシスタントは財務支援部の皆さんにいつも心から感謝しています。

アシスタントの役割

最後にアシスタントです。アシスタントの役割は、まずスケジュール管理があります。決算スケジュールを把握し、納期を逆算しながらやるべきことを明確にして社内の進捗管理をします。担当者と財務支援部の間に入って、様々な調整を行います。担当者から依頼された業務を社内のリソースを確認しながら財務支援部に振り分けていきます。財務支援部の教育も行います。また顧問先からの質問のうち、難易度の高くないものについてはアシスタントが回答します。会計ソフトの入力の仕方や、仕訳の確認など、(税理士法に反しない範囲で)アシスタントでも回答できる質問が会計事務所には多く寄せられます。担当者と違ってアシスタントは社内に常駐しているので、顧問先もすぐに回答がもらえて満足度が高くなります。

アシスタントも会計事務所経験者で構成されています。皆コミュニケーション能力が高く、顧問先からの評判も高いです。社内においても、担当者と財務支援部を繋ぐ縦の調整と他のチームとの横の調整が求められます。相手が何を求めているのか、何に困っているのかを察知して先回りしてくれています。個性の強い担当者とたくさんの財務支援部をマネジメントする管理力を発揮してくれます。アシスタントは間に挟まれて思い通りに進まないことも多々あるポジションですが、トップの意向をくみ取り、仲間を信頼し、組織の潤滑油となってくれています。

組織は戦略に従う、という言葉がありますが、経営支援型の会計事務所になるために、このような前例のない組織構造になりました。私たちの事務所で働いてくれている全員、どのポジションも大切です。誰を欠いても今のブラザシップはありません。


下記のURLからでもお読みいただけます。

税理士法人Brothership代表 松原潤の経営コラム

是非ご一読ください。

お知らせ一覧に戻る