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ブラザシップコラム Brothership Column

経営ノウハウ

長期インターンシップを成功させる3つのポイント

2021.08.03

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日本では、新卒採用と言えばまだまだ新卒一括採用が主流です。
しかし、世界的に見るとこれはとても珍しいことで、一般的には学歴だけでなく実務経験を重視し、新卒であっても即戦力として期待されるため、職業経験をしてから社会に出る学生が多いと言われています。。アメリカでは、ほとんどの学生が長期インターンシップに参加しており、企業側と学生の双方が気に入れば就職というケースも多いそうで、通年採用が一般的であり、1年以上も就職活動に時間を費やす学生はいません。
ブラザシップでは、長期インターンシップから新卒採用を行っています。今年も優秀な学生を採用することができました。
今後は、日本においても長期インターンシップからの採用が増えることが想定されます。
そこで、今回は、長期インターンシップを成功させ、新卒採用までつなげる具体的なポイントをご紹介したいと思います。

目次

1.あくまで戦力としてインターン生をとらえる

採用のみを重視して長期インターンシップを行うことはあまり推奨できません。
特に中小企業において、インターン生と言えども戦力にならなければ、長期で雇い続けることは大変な負担になります。インターン生を戦力化することで、新卒採用の負担を軽減する必要があります。

戦力化するためには、仕組みが必要です。

業務を標準化し、誰でもできるようにしておかなければ、インターン生にやってもらえることにかなり限定されてしまいます。戦力化どころか、持て余してしまうような事態になりかねません。
これには、副次的効果もあります。業務が俗人化していることの多い中小企業においては、標準化による生産性改善が課題になっていることが多いからです。インターン生を受け入れるという目的があると、社員が自然と標準化に協力的になり、標準化むことで生産性改善につながります。

また、インターン生には当然簡単な業務を中心にやってもらうことになりますが、単純業務ばかりでは自社に魅力を感じてもらうことが難しくなります
しかし、面白いと思えるような重要な仕事を無条件に任せるわけにもいきません。特に中小企業においては、社員が学生の面倒を見る時間をなかなか取れないので、業務の任せ方はとても難しい問題です。

インターン生が興味のある仕事を条件付きで経験できる仕組みを作ることが重要です。つまり、しっかりと単純作業をこなし会社に貢献したインターン生だけが、重要業務を経験できる仕組みを作ることです。

弊社では、単純業務をこなした学生にポイントを付与し、一定のポイントがたまるとコンサルの現場に同席できるなどの特典が与えられます。社員の丁寧な指導のもと、重要業務についても経験することができます。これらは学生にとっては大変貴重な経験となり、精神的な報酬として受けとられます。

インターン生ができる単純業務をしてもらいながら、自社への魅力も感じてもらえるような仕組みを作ることで、インターン生を戦力として活用し、採用でも成果を出すことができるのです。

2.入口管理をしっかり行う

長期インターン生をアルバイトを雇うような感覚で採用してはいけません。
単純作業をさせることが目的ではなく、正社員としての採用が重要な目的ですので、インターン生の採用も慎重に行わなければなりません。

弊社では、書類選考から始まり、一次面接、二次面接を経て本採用となります。
そこでは、基本的な能力を見させていただくことはもちろん、弊社の理念に共感してもらえるかについても重視します。

また、たくさんの応募がなければいい人材を見極めることもできません。長期インターンのための募集媒体の選定も重要になります。
これについては、コラム「中小企業の新卒採用」を参照してください。

3.全社的な取り組みとして長期インターンシップを行う

新卒採用の担当者だけで長期インターンを成功させることはできません。全社員を巻き込んで行う必要があります。
会社側が学生を見極めるのと同様、学生側も会社を見極めています。一部の社員だけが関わるような状況では、学生がその会社に就職すべきかどうか判断ができないでしょう。
また、全社員が長期インターンに関わることで、新卒採用を全社員が自分ごととしてとらえることができます。特に中小企業にとって、新卒採用は採用してからの教育に課題があります。既存社員が新卒の教育に積極的になれず、成長を支援できずに早期の退職につながるケースは多くあります。

長期インターンから全社員が関わることで、本採用後の教育がスムーズに行われるようになり、新卒採用の効果性を高めることができます。

中小企業の新卒採用にマッチする長期インターンシップ

中小企業においては、優秀層の新卒採用は大変難しく、大手と比べて様々なハードルがあります。
長期インターンシップは、学生側から見ると社会に出る前に職業体験ができる制度であり、中小企業であってもそれほどハードルを感じることなく応募ができます
中小企業は、大企業と比べて知名度はもちろん低いですが、魅力的な会社が多くあります。その魅力を学生に知ってもらう機会として長期インターンシップはとてもいい取り組みだと思います。

ブラザシップではインターン生を募集しています!

ブラザシップグループでは、通年で長期インターン生を募集しています。
会計事務所が母体となりますが、中小企業向けのコンサルティング業務に力を入れています(参照:コラム「会計事務所のコンサルティングは効果的か?」
コンサルティングの生の現場を見ることもできます
ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください(お問い合わせはこちら)。

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