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ブラザシップコラム Brothership Column

会計システムの選び方

2021.07.02

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会計システムにはさまざまな種類があり、どのシステムを使ったら一番いいのか悩まれるのではないかと思います。
一度、システム採用すると、なかなか変更するのは難しくなりますので、最初にしっかり調べて自社にあったシステムを選ばれるといいでしょう。
「どの会社も絶対にこのシステムを使った方がいい」というものはありません。自社にあった会計システムはどのようなものか、下記でそれぞれ特徴ごとに見ていきたいと思います。

会計システムの種類

会計システムの種類を大きく分けると以下の2つになります。

  • インストール型会計ソフト
  • クラウド型会計ソフト

従来は、インストール型の会計ソフトが主流であり、慣れの問題はありますが、どの会計ソフトを使ってもあまり大きな差はありませんでした。会計ソフトの差というよりは、上位バージョンを買うと部門別会計に対応していたり、経営分析資料が作成できたりと、会社の状況に応じてどのくらいの価格帯のものを買うかという選択になっていたと思います。
しかし、クラウド型の会計ソフトが増え始め、インストール型かクラウド型かで大きな差が出てきています。また、ERP(統合基幹業務システム)を兼ねる会計ソフトも出てきていることから、どこまでの業務を会計ソフトで担うのかによって、選ぶ会計ソフトが変わると思います。

以下、それぞれ見ていきます。

インストール型会計ソフト

従来はインストール型が主流であったため、多くの会計ソフトがあります。
PCにソフトをダウンロードして使うタイプの会計ソフトで、使い勝手の良いものが多いです。導入メリットとデメリットを下記にまとめます。

(メリット)

  • 導入が簡単
  • 会計事務所がお勧めしていることが多く、記帳代行を頼みやすい
  • 簿記の知識があれば入力作業ができる(ITに強くなくてもいい
  • クラウド型と比べて入力後の反映が早い
  • 帳票が見やすい
  • 多額の投資をすれば自社用にカスタマイズできるソフトもある

(デメリット)

  • クラウド型と比べて手入力の手間が多い
  • ユーザビリティをよくするためのシステム改修にあまり積極的ではない
  • 制度会計寄りで管理会計として使うには物足りない
  • クラウド会計に比べて進化が遅い
  • 他のシステムとの連携ができないことが多い
  • 複数人での処理には対応しづらい
  • マンパワーの少ない中小企業では、タイムリーに会計数値を見ることが難しい

古参の経理の方がいる場合や会計事務所に会計入力をアウトソースしている場合には、インストール型がいいかと思います。
主流がクラウド型に移行しているため、各社クラウド型のメリットを享受できるようなシステム改変もしており、折衷型のシステムも増えています。

スピード面での課題があるため、あくまで制度会計上(税務申告等)で使うにとどめ、経営管理は別で行っている場合もあります。マンパワーが限られる中小企業において、インストール型の会計ソフトを使うと経営管理が疎かになることも多く、あまりお勧めはできません
経理専属の人員が社内にいる場合や会計事務所がスピーディーに処理してくれる場合にマッチするソフトです。

代表的なインストール型の会計ソフトは下記になります。

  • 弥生会計
    会計業務経験がない初心者の方でも、かんたんに使いこなせる画面設計を追及している会計ソフトです。最近では、クラウド型も販売しています。
    ユーザーも多く、使いやすさで選ぶのであれば一番いいのではないかと思います。
  • 会計王
    個人事業主やNPO法人に多く使われている会計ソフトです。使い勝手がよく、初心者にも簡単に入力できます。
    コストも安く導入できるため、比較的小規模な会社に合う会計ソフトだと思います。
  • 勘定奉行
    「勘定奉行」の特徴は、顧客の声を製品に反映し、直感的でわかりやすい画面や操作、業務にフィットする機能性を追求していることです。見やすい画面で直感的な操作を可能にするなど、マニュアルを見なくても利用できるように使いやすさを重視しているので、会計初心者から上級者までレベルを問わず使用できます
    会計上級者が社内にいる場合や中規模会社にはマッチする会計ソフトです。
    こちらはクラウド版もあります。

インストール型の会計ソフトは、使い勝手の良いものから会計上級者に必要な機能をそろえるものまで幅広くラインナップがあります。
ただし、経理専属の人員がいる場合に導入メリットが高くなることは共通していると思います。

クラウド型会計ソフト

最近の主流はクラウド型に移りつつあります。上記、インストール型の会計ソフトの多くがクラウド版をリリースしています。インストール型と比較したメリット・デメリットは下記の通りです。

(メリット)

  • ネット環境があれば利用できるため、PCや場所を選ばない
  • 常に最新版が利用できる
  • バックアップの必要がない
  • 入力が自動化されており、リアルタイムに経営状況を把握できる

(デメリット)

  • ネット環境がないと使えない
  • 環境によってはと入力スピードが遅くなる
  • ITリテラシーが低いと使いにくいソフトもある
  • しっかり初期導入しないと、間違った処理が自動的に積み重なるなど、不具合が多く出る可能性がある
  • 従来の会計ソフトになれている人には使いづらさがある

クラウド型会計ソフトは、通信環境さえ整えばインストール型よりもメリットは大きいと思います。しかし、経理担当の方が従来型のインストール型会計ソフトに慣れていると、上手く使うことができず逆に非効率になることもあるので、注意が必要です。

代表的なクラウド型の会計ソフトは下記になります。

  • freee
    クラウド型会計ソフト利用者の約4割のシェアを占めており、利用者が多いのが特徴です。わからないことがあってもすぐにチャットサポートに相談でき、無料でメールサポートも受けることができるため、安心です。
    freeeアプリストアはfreeeの連携アプリとユーザーが繋がるプラットフォームです。外部サービス連携や拡張機能のアプリを選んで連携することで、 freeeを便利に利用できます。
  • マネーフォワードクラウド会計
    経理業務に慣れている方におすすめのクラウド会計ソフトです。事務・管理部門の様々なデータを連携させ、経理や人事労務のあらゆる業務を自動化・効率化することができます。
  • 弥生会計オンライン
    インストール型の会計ソフトとして上記にあげた「弥生会計」のクラウド版です。インストール型も合わせると弥生は国内ソフトの中でユーザー数が最も多い商品です。多くの人が選んでいるという意味では、万人受けするソフトと言えると思います。

私たちがお勧めする会計ソフト

上記の特徴を考慮したうえで、私たちがお客様にお勧めしている会計ソフトはfreeeです。

その理由は下記の3つになります。

  • 圧倒的にユーザーインターフェースが優れていること
  • freeeはERPと経営管理を意識した設計になっていること
  • freeeだけ世界観が違ったこと

それぞれの詳細については、コラム「クラウド会計ソフトのうち私たちがfreeeを選んだ3つの理由」を参照してください。

※私たちブラザシップは、freee5つ星認定アドバイザーです

会計ソフトを経営の武器にするには、会計事務所の支援が必須

上記で記載したように、クラウド型会計ソフトが主流となってきており、使いこなせば経営の大きな武器になります。
しかし、デメリットとして、しっかりと初期導入をしないと、誤った会計処理が積み重なるなど、経営の武器になるどころか、大きな機会損失を誘発する恐れがあります。
したがって、クラウド型会計ソフトを導入する場合には、慎重に専門家のアドバイスを受けて導入することをお勧めします。
すべての会計事務所が導入支援を行っているわけではありませんが、私たちのようにサービス化している事務所もあります。
クラウド型会計ソフトを導入予定の方は、対応できる会計事務所にお問い合わせいただくことをお勧めします(参照:コラム「中小企業のDX化と会計事務所の役割」)。

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