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会計システムにはさまざまな種類があり、どのシステムを使ったら一番いいのか悩まれるのではないかと思います。
一度、システム採用すると、なかなか変更するのは難しくなりますので、最初にしっかり調べて自社にあったシステムを選ばれるといいでしょう。
「どの会社も絶対にこのシステムを使った方がいい」というものはありません。自社にあった会計システムはどのようなものか、下記でそれぞれ特徴ごとに見ていきたいと思います。
目次
会計システムの種類を大きく分けると以下の2つになります。
従来は、インストール型の会計ソフトが主流であり、慣れの問題はありますが、どの会計ソフトを使ってもあまり大きな差はありませんでした。会計ソフトの差というよりは、上位バージョンを買うと部門別会計に対応していたり、経営分析資料が作成できたりと、会社の状況に応じてどのくらいの価格帯のものを買うかという選択になっていたと思います。
しかし、クラウド型の会計ソフトが増え始め、インストール型かクラウド型かで大きな差が出てきています。また、ERP(統合基幹業務システム)を兼ねる会計ソフトも出てきていることから、どこまでの業務を会計ソフトで担うのかによって、選ぶ会計ソフトが変わると思います。
以下、それぞれ見ていきます。
従来はインストール型が主流であったため、多くの会計ソフトがあります。
PCにソフトをダウンロードして使うタイプの会計ソフトで、使い勝手の良いものが多いです。導入メリットとデメリットを下記にまとめます。
(メリット)
(デメリット)
古参の経理の方がいる場合や会計事務所に会計入力をアウトソースしている場合には、インストール型がいいかと思います。
主流がクラウド型に移行しているため、各社クラウド型のメリットを享受できるようなシステム改変もしており、折衷型のシステムも増えています。
スピード面での課題があるため、あくまで制度会計上(税務申告等)で使うにとどめ、経営管理は別で行っている場合もあります。マンパワーが限られる中小企業において、インストール型の会計ソフトを使うと経営管理が疎かになることも多く、あまりお勧めはできません。
経理専属の人員が社内にいる場合や会計事務所がスピーディーに処理してくれる場合にマッチするソフトです。
代表的なインストール型の会計ソフトは下記になります。
インストール型の会計ソフトは、使い勝手の良いものから会計上級者に必要な機能をそろえるものまで幅広くラインナップがあります。
ただし、経理専属の人員がいる場合に導入メリットが高くなることは共通していると思います。
最近の主流はクラウド型に移りつつあります。上記、インストール型の会計ソフトの多くがクラウド版をリリースしています。インストール型と比較したメリット・デメリットは下記の通りです。
(メリット)
(デメリット)
クラウド型会計ソフトは、通信環境さえ整えばインストール型よりもメリットは大きいと思います。しかし、経理担当の方が従来型のインストール型会計ソフトに慣れていると、上手く使うことができず逆に非効率になることもあるので、注意が必要です。
代表的なクラウド型の会計ソフトは下記になります。
上記の特徴を考慮したうえで、私たちがお客様にお勧めしている会計ソフトはfreeeです。
その理由は下記の3つになります。
それぞれの詳細については、コラム「クラウド会計ソフトのうち私たちがfreeeを選んだ3つの理由」を参照してください。
上記で記載したように、クラウド型会計ソフトが主流となってきており、使いこなせば経営の大きな武器になります。
しかし、デメリットとして、しっかりと初期導入をしないと、誤った会計処理が積み重なるなど、経営の武器になるどころか、大きな機会損失を誘発する恐れがあります。
したがって、クラウド型会計ソフトを導入する場合には、慎重に専門家のアドバイスを受けて導入することをお勧めします。
すべての会計事務所が導入支援を行っているわけではありませんが、私たちのようにサービス化している事務所もあります。
クラウド型会計ソフトを導入予定の方は、対応できる会計事務所にお問い合わせいただくことをお勧めします(参照:コラム「中小企業のDX化と会計事務所の役割」)。